膣平滑筋種

膣平滑筋種
避妊をしていない雌犬に発生する、膣の良性腫瘍です。

避妊をしていない老齢犬では、結構よく見る腫瘍です。
基本、女性ホルモンに反応して大きくなる良性の腫瘍で、多発します。


お尻からなんか出ているの・・・、気になる?


陰部からこんな巨大なものが出てきます。
外からは見えない膣の中で大きくなって、入りきらなくなると急に外に出てきます。
奥にはこの腫瘍以外にも、複数多発しているのが普通です。


麻酔下で引っ張るとこんな感じ。


尿道を巻き込まないようにしっかりと確認して、


縛って、チョンと切って終了です。

で、この後は避妊手術、いわゆる卵巣子宮摘出術が必須です。
女性ホルモンに反応して大きくなり、また多発しますので、避妊手術をしないと必ず再発します。
逆に、腫瘍を切除せずに避妊手術だけをすると、結構腫瘍縮むんです。




超大型犬の避妊手術

ニューファンドランドの女の子、体重が52kg
超大型犬
避妊手術です。

避妊手術、すなわち卵巣・子宮摘出手術は日常的に行われる手術ですが、
小型犬の避妊手術と、大型犬の避妊手術では難易度が全く変わります。

正直・・・、とても大変です。





うちの手術台に入り切っていないです・・・。
ちなみに、当院で過去に手術を行った最高体重は90kgセントバーナードです。


頭がでかくてかわいいですね。
とっても良い子なんです。



体は大きくても切開創は10cmくらい。
卵巣・子宮はさすがに大きいです。



 ファミリー動物病院 
 千葉県流山市鰭ヶ崎4-10
 
http://www.family-ah.com

2012.05.30 Wednesday | 生殖器系21:43comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症、子宮に膿が貯まる病気です。
獣医師やってると、避妊してない子は全員なってしまう気がする、と思うくらい多い病気です。
基本手術でないと直せません、卵巣子宮摘出術です。
手遅れにならずに手術すれば、まず助けられます。


手術シーン。
この先生(副院長)は年間何症例の子宮蓄膿症手術をやってるんでしょうか?
たぶん30症例は行っていると思います。



摘出した子宮、通常の子宮の太さは鉛筆くらいです。
中に膿がたまって、拡張・充血しています。


治療法としては、Alizinといった注射での治療法も確立しています。
が、あくまで卵巣周期が正常な個体にのみ有効的であることと、次の発情周期には必ず再発をします。
繁殖をまだ考えているなどの特殊な理由がなければ、
再発の可能性のない、完治といえる治療法は卵巣子宮摘出手術です。


子宮脱

子宮脱の手術です。
出産後、弛緩した子宮が反転して脱出した状態です。
完全に反転・脱出していますので、ただ戻しただけではダメ。
子宮・卵巣摘出手術が必要です。
                      

反転して脱出した子宮  
脱出した子宮

  
  
摘出した子宮
茶色くなっているところは血流が途絶え、壊死しているところです。


所々壊死しています  
所々壊死しています。

まだ産後1日目であるため、当日退院し、子育てに励んでいただきます。