橈尺骨骨折

小型犬の橈尺骨骨折

非常に多い骨折です。
当院で行う骨折手術の70%くらいはこの部位の骨折だと思います。




ただソファーから飛び降りただけ、抱っこしてて膝の高さから降ろしただけ、
それだけの理由で、骨折して来院されることが多いです。

当院ではこの部位を含めて、ほとんどの骨折手術をLCPプレートを用いて整復しています。



条件の良い、新鮮な橈尺骨骨折ではLCPプレートを用いた整復手術後は、特にギブス固定などもせず、2-3日で退院となります。
癒合不全の症例、再骨折の症例などでは、整形外科的固定に加えて、骨折の治癒を促すために、海綿質骨移植、FGF(線維芽細胞成長因子)、PRP(多血小板血漿)などを併用して、治癒を促進させます。


 ファミリー動物病院 
 千葉県流山市鰭ヶ崎4-10
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レッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症)

大腿骨頭壊死症、別名をレッグ・ペルテス病といいます。
動物病院にはよく来ます。
特に小型犬、最近だとT.プードルなんかにすごく多いです。
ほんの数年前まではポメラニアンばかりだったのに、犬種の流行りによりますね。

この病気、成長期に発生する病気で、大腿骨頭に何らかの原因で血流障害がおこり、
大腿骨頭が壊死をする病気です。
極めて軽度な状態や、極めて早期に特殊な手術をすること以外は、通常壊死をした大腿骨頭の切除が必要になります。



左側の大腿骨頭が剥離骨折しています。
血流障害を起こし、脆弱になった骨頭が剥離したものと思われます。



筋肉を分けて、股関節にアプローチ。



で、電動ノコギリで大腿骨頭を切除します。
電動ノコギリを購入できなかった頃は、骨ノミでスパンと切り落としていました。



手術後のレントゲンです、左側の大腿骨頭がなくなっています。
無くなった部分は、「偽関節」とよばれる関節の代替組織に置き換わり、
通常の日常生活には問題がない程度まで、歩行状態は改善します。
しかしながら、本来の関節ほど可動範囲(関節の動く範囲)が広くありませんので、
歩幅が広くなる、つまりは走ったりする時などは、左右の脚で歩幅が合わず、スキップします。

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 千葉県流山市鰭ヶ崎4-10
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2012.10.18 Thursday | 整形外科17:36comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

骨盤骨折

交通事故による骨盤骨折
最近は本当に少なくなりました。

この子はシーズー、首輪が外れて脱走してしまったそうです。



右側の腸骨体が骨折し、骨盤腔が極端に狭くなっています。
また、左側股関節が脱臼し、仙腸関節が外れています
恥骨・坐骨も2ヶ所ずつで骨折しています。
かなりバッキバキです。

理想的にはすべての骨折・脱臼部位を整復するのですが、
今回は飼い主様の金銭的なご都合により、
必要最低限でなるべく低コストで済む方法で、且つもちろん元の日常生活に戻れる方法で手術を実施しています。



重要なのが、右の腸骨体骨折を適切に整復し、
骨盤腔の狭窄による発生する便秘症のリスクをなくすことです。




かなりいい感じに整復されました。
骨盤がきれいな形をしています。
左側股関節は大腿骨頭切除を行い、仙腸関節への負荷を軽減しています。

骨プレートはSYNTHESLCPプレート、安心感抜群です。

手術部位を必要最低限にすることで、コストも半額くらいになりました。


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 千葉県流山市鰭ヶ崎4-10
 
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脛骨骨折

整形外科シリーズを連発。

猫の脛骨骨折です。
当院ではLCPプレートを使用しています。
2年ほど前まではDCPプレートを使用していましたが、いち早くAOの整形外科セミナーを受け、
それ以降はLCPプレートを主体として骨折の整復手術を行っております。

 
脚が変な方向向いています。
骨折の治療は、骨折後早期に的確な治療を行えば、大体治ります。
治療が遅れたり、不適切な治療で時間を過ごすと、非常に治りづらくなります。
早期に、的確な治療を行いましょう。


LCPプレート、安心感抜群です。


2012.01.05 Thursday | 整形外科01:20comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

椎間板ヘルニア

M.ダックスフンドの椎間板ヘルニア
あまりにも有名な病気です。

背骨同士をつなげ、衝撃吸収剤の役割をしている椎間板が破裂し、中の髄核という物質が
脊髄神経の通る脊柱管に飛び出して脊髄神経を圧迫することによっておこる疾患です。

多くは軽度の症状であり、手術を必要とすることはないですが、
重度の場合には神経の壊死を招き、死に至ることもある疾患です(犬の場合)。

後肢の痛覚が消失する、あるいは鈍くなる場合には早期に手術をすることを推奨します。


CT撮影にて椎間板ヘルニアの部位と方向を特定。
CT撮影装置を用いることにより、多くの場合は脊髄造影をする必要がなくなりましたので、
格段に麻酔時間が短縮されるようになりました。
CTいいね!







摘出した椎間板物質です。


後肢の浅い部分の痛覚が残っている場合には、大体完治します。
痛覚が消失してしまうと・・・、治療成績が悪くなります。
必要なレベルであれば、早期に手術を行いましょう。


2012.01.05 Thursday | 整形外科01:11comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

肩甲骨骨折

これまた、事故による肩甲骨の骨折です。
肩甲骨の骨折は非常に少なく、多くは手術を必要とすることもないです。
が、この症例はCT撮影をしてみると・・・、バッキバキでした・・・、ので手術による整復が必要です。



レントゲンではあまりわかりませんでしたが、
CT撮影してみると一目瞭然です。CTいいね。



肩甲骨は薄っぺらで、ちょっと力を入れると・・・、割れます。



整復後のレントゲン。よく見えません。


2012.01.05 Thursday | 整形外科01:06comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

上腕骨骨折

猫の交通事故による上腕骨骨折
ほんの数年前までは、交通事故も、それによる骨折もよく見かけました。
が、ここ2-3年は極端に交通事故が減りました。
皆さんが屋内で飼育するようになったからだと思います。

久しぶりの野良猫の上腕骨骨折です。
バッキリ折れて、しかも2週間ほどの時間が経過しています。



2年前までは、DCPプレートというものを用いて骨折の手術を行っていました。
今も獣医療界では、ほとんどがDCPプレートを用いて骨折の治療が行われています。

当院では現在、LCPという新型の骨プレートを用いて骨折の治療を行っております。
これはいいです。
非常に高性能で、整復は安定しており、治癒も早い、手術時間も短い。
骨折の手術が非常に楽になり、安心感が抜群です。



プレートロッド、と言われる、髄内ピンにコツプレートを併用する整復法を用いています。


2012.01.05 Thursday | 整形外科00:58comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

大腿骨遠位骨折


猫の大腿骨遠位骨折
遠位の骨折は、整復さえうまくいけば癒合は早いんで、意外と好き。













レントゲンではわかりづらいけど、バックリ折れています。




こんな感じで、




ラグスクリューとキリュシュナーピンで固定。
いい感じ。
意外と術後すぐに歩行してくれます。



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