猫の膵臓腫瘍

猫に発生した膵臓の腫瘍
あんまりお目にかかりません。

嘔吐を主訴として来院したネコちゃん、
腹部を触診すると一目瞭然、大きな腫瘤が触知されます。



ただ、CT撮影をしてもいまいち何の腫瘍か不明確、
胃の尾側、脾臓の内側、腎臓の腹側・・・、ここは膵臓?リンパ節?



最終確認は試験開腹です。
膵臓から連続している腫瘍でした。



脾臓の血管を完全に巻き込んでいるため、脾臓も一緒に摘出。




病理検査では非常に低分化な癌肉腫、起源不明とのことでした。




 ファミリー動物病院 
 千葉県流山市鰭ヶ崎4-10
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2012.10.18 Thursday | 腫瘍23:57comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

肛門周囲腺腫

肛門周囲腺腫

基本的には去勢をしていない雄犬に発生する良性の腫瘍です。

肛門周囲の無毛部位に存在する腺組織に発生するのですが、
この組織は肛門周囲だけではなく腹部や包皮、はたまた頭部にまで分布しており、肛門周囲腺腫と名付けられていながら、いろんな部位に発生します。
また、男性ホルモンに感受性を持つ腺組織に発生するのですが、去勢をした雄犬や雌犬にも発生は見られます。

小さな腫瘍で、未去勢の雄犬に発生した場合には、去勢手術のみでも治療として十分です。

注意点は、悪性である肛門周囲腺癌肛門周囲腺上皮腫の場合には、早期摘出が必要ですので、術前の検査などでそこら辺を判断してから手術に入ります。



今回の症例は雌犬での発生ですので、摘出します。



肛門の腫瘍摘出後は吸収される縫合糸を用いて皮内縫合します。

雌犬で肛門周囲腫瘍が発生した場合は多くが悪性です。
が、この症例は良性でしたので、これで治療終了です。


2012.01.20 Friday | 腫瘍01:08comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com

猫のワクチン誘発性肉腫

猫のワクチン誘発性肉腫 

猫に特異的に発生する、ワクチン接種部位に生じる悪性腫瘍です。
白血病ワクチンの接種後の肉腫発生が問題視され、最近では不必要なワクチン接種はなるべく避けるよう、推奨されています。

このワクチン接種部位に発生する肉腫・・・、かなりな厄介者です。
ひとたび発生すると、根治が非常に難しい。

予後を決めるのは、なるべく早期に発見し、早期に治療に入ることと、
1回目の手術で勝負を決めること!
なので、可能な限り広範囲に、びっくりするくらいガッツリと、採ります。



まだ3cmくらいの腫瘤。
念のためCT検査で、転移の有無、浸潤の程度を評価します。

で、その後に、


ガッツリととります。
こんなに採って、縫合できるのか?と疑問に感じるくらい広範囲に切除します。



もちろんしっかりと縫合します。

こんな手術が必要のないよう、
猫ちゃんは室内で飼育し、白血病ワクチンを打つ必要のない生活環境で暮らしましょう。

2012.01.18 Wednesday | 腫瘍02:34comments(0)trackbacks(0) | by http://www.family-ah.com